Teddy Bear Loves Person

藤村滋弘 x イノウエカンナ

各界で活躍する人々にイノウエカンナがインタビューする

 

 
 
藤村滋弘|Shigehiro Hujimura
※肩書きなどは、2017年6月取材時点のもの
株式会社802メディアワークス代表取締役社長
1957年、京都生まれ。
FM802の開局に携わり、2011年より現職。
アートプロジェクト”digmeout”、ギャラリーDMO ARTS(ルクア1100 7F)等を統括。
2015年からは、アジアと日本の新しい才能を大阪から発信するアートフェア 「UNKNOWN ASIA」を開催。
ワンピース倶楽部関西支部会員。
マーケティング実務者のNPO法人MCEI大阪支部理事。

 

 

 

 

 

大阪No.1ミュージックステーション「FM802」

既存に流されず自らが開拓し発信 する今までになかったラジオ局を つくり、関西を中心に音楽からア ートまで多くの新しい才能(アー ティスト)の発掘発信に携わるラ ジオ局開局FM802メンバーで あり、802メディアワークス代 表取締役社長の藤村滋弘さんにお 話しをうかがってきました。

 

ラジオのお仕事に携わるきっかけ を教えてください。

音楽が大好きで、音楽の素晴らし さを伝えられる仕事がしたいとい うことでラジオという仕事にご縁 をいただきました。大学を卒業後、 1980年に神戸のAM局・ラジ オ関西に入社、番組・イベント制 作を主に携わっていました。19 88年、開局準備中のFM802 から、編成の仕事をやってほしい と、声をかけていただいて、転職 しました。既存のラジオ局で大改 編はあったとしてもイチから新し く局をつくるというチャンスはな かなか無いので、チャレンジして みよう、というのがFM802に 移った一番大きな理由です。

 

様々な業界のイベントをされてい ますが、特に印象に残るものはあ りますか?

FM802では、年間およそ10 00本イベント展開しています。 中でも、1990年からスタート した野外コンサート「 MEET TH E WORLD BEAT 」は、リスナー 7000組14000名を無料招待するというもの(90年は有料)。 年に1回リスナーの皆さんに音楽 で還元できるイベントをしようと いうことで始まり、現在も継続し ており、すっかり『大阪の夏の風 物詩』になっています。

有名なアーティストが沢山出演す るイベントですよね。続けていか れる秘訣は?

FM802は[ MUSIC STATION ] を目指し、リスナーのターゲット を若者層にフォーカスし、選曲も ロック・ポップスしかオンエアし ませんでした。当時の、歌謡曲や アイドル系の楽曲は、音楽のクオ リティ云々ではなく、選曲しませ んでした。「ラジオからヒットを創 りたい」という思いで、FM802 は、ヘビーローテーション曲を選 定しプッシュしたり、新しいアー ティストを見つけて積極的にオン エアしていました。それらの中か ら、ビッグになるアーティストが 生まれてきました。その結果、FM 802とアーティスト・リスナー の皆さんとの間で信頼関係が築け て、今年28周年を迎えられたのは 素晴らしいことだと思います。そ して、その信頼関係を損なわない ようにこれからも音楽の発信を続 けていきたいです。瞬間的なパワ ーとしてはやっぱりテレビの力が ありますが、ラジオでは、きちん と曲をかける、アーティストや音 楽と真摯に向き合ってDJがきち んと紹介する、ということで、デビュー時からミュージシャンとや ってきましたので、ビッグになっ てからも必ずFM802に帰って きてくれます。

その考え方というか信念みたいな ものが、【 DMO ARTS 】にも 受け継がれている

そうですね、アートを通じてイノ ウエさんとも知り合えました。

実は10年以上前に DMO ARTS ディレクターの谷口さんにポート フォリオを見てもらったことがあ って、「先ずはテディベアの世界で 頑張ったほうがいいんじゃない?」 って言われたんです。正直、その 時ちょっとショックだったんです けど(笑)でも、谷口さんに言わ れたことを1つのアイディアとし てやってみようと思って今がある とも思っています。

聴くメディアであるラジオ局がア ートやってるというとよく「なぜ ?」と尋ねられます。先ほど、28 年かけてFM802とミュージシ ャン、リスナーの皆さんとの信頼 関係を構築してきましたというお 話をしました。「新しい才能を見 つけてそれを応援しましょう!」 というDNAは、音楽もアートも 一緒なのです。音楽では番組やイ ベントに出てもらったり。アート のほうでは digmeout というプロ ジェクトがそれを担っています。 「ラジオ局がアートを手掛けてい る」ことの一番のきっかけは、開 局時に遡ると思います。FM802のアートワークに関して、イラス トレーター黒田征太郎さんと今年 の3月に逝去されたアートディレ クター長友啓典さんのお二人が運 営されていたK2という事務所にお 願いしたことにあります。開局前、 FM802のロゴを K2 にお願いし ました。長友さんがプレゼンされ たのは、40個ほどの黒田さんの手 書きのロゴ。当時の社長も役員も なかなか一つに決められませんで した。それを見ていた長友さんか ら次のような提案が出てきました。 「802は、新しいFM局なので、 自由な発想でいろんな発信をして ほしい。ロゴを一つに決めないと いうのはどうですか?なんかあっ たら黒田になんぼでも描かせます ので」と。経営者としては、当初、 会社のロゴを一つに決められなか ったのですが、この斬新なアイデ ィアを採用したことは凄いことで す。「ロゴを一つに決めない」とい う決断は、実は、その後実施した バンパーステッカーキャンペーン で大きな成果を発揮することにな ります。

すごかったですよね。関西どこ行 ってもFM802のステッカーで

バンパーステッカーキャンペーン は、社会現象になりました。日本 では、車をきれいに使用するので、 あまり、車にはステッカーなどは 貼りません。貼ってあるのはJA Fと○○神社のお札くらいでしょ うか?ロゴを一つに決めていませんので、ステッカー作るたびに黒 田さんが描いた新しいデザインの バージョンが出来上がってきます。 累計3千万枚ぐらい作ったでしょ うか?当時、私どもの想像をはる かに超える形で、リスナーの皆さ んは面白がって、FM802のステ ッカーを貼ってくれました。警察 からも「逃走車がバンパーステッ カーを貼っていたけどどこで配っ ていましたか」とか問い合わせが あったり、実際、消防車も貼って ましたね。まさに、バンパーステ ッカーキャンペーンは、社会現象 になりました。1944年、長友 さんから「ラジオで新しい音楽、 新しいアーティストを紹介するの だったら、アートでも同じように 作品募集をしてイラストレーター などを見つけないか?」という提 案をいただきました。募集をして みる、何と1000点近くの作品 応募があったのです。毎年、募集 を続けていくうちに、ポテンシャ ルのあるアーティスト達が集まっ てきました。そこで、開局10周年 の1999年を期に、802のビ ジュアルを黒田さんから、新しい アーティストにバトンタッチしま した。先ほど名前が出ていた谷口 は、アートのプロデューサーをし ていますが、彼が学生の時からの 知り合いでした。デザイン事務所 に就職していたのですが、私がキ ャンペーン企画書などをお願いし ている内に、802でもデザインやグラフィックに強い人材が必要 ではということで、途中から彼を 引っ張り込んだのです。アートで も新しい才能を見つけようという 思いを、小さな個展とかギャラリ ーをまわったり、ポートフォリオ レビューをしたりと、彼の地道な 努力の積み重ねで実現していきま した。それが、FM802のアート プロジェク『 digmeout = dig + me + out( 才能ある私を見つけ 出して) 』の誕生に繋がっていき ます。りそな銀行、ソニー、JRな ど、クライアントとアートのコラ ボが生まれていきます。2011 年、大阪駅にJR大阪三越伊勢丹 がオープンする際、ハイエンドな 女性ファッションのフロアにギャ ラリーを設けて、アートとファッ ションの融合を発信をしてほしい とお願いされました。それがアー トギャラリー【 DMO ARTS 】 のスタートです。「日常の中で気軽 にアートを楽しんでもらおう」とい うのが、 DMO ARTS のコンセ プトです。

デディベア作家がDMO ARTSで展覧会できる可能性は?

展覧会をしていただくことに関し て全く問題はありません。テディ ベアが大好きな人は沢山いらっし ゃいますし、“クマ”というモチー フは、幅広い層で人気です。僕の 知り合いもイノウエさんの[ My First ART ]を持っていますよ(笑)

ありがとうございます(笑)

(digmeoutアーティストになるに は)まず、お互いに知り合わない とですね。僕たちもギャラリーを 回ったり、美大の卒展にいったり と努力をしています。アーティス トとその作品、インパクトがあっ て面白いなと思うと、その作家さ んに実際会ってみる。フィーリン グが合うかだけでなく、お仕事を お願いした時、納期等きちんと守 ってもらえそうかも大切です。

前号のテディベア ラブズパーソ ンのゲスト安倍昭恵さんから藤村 さんへの質問をお預かりしていま す。「 どんなときに幸せを感じま すか?」

日常の生活の中で、絵、器や花な どのさりげない美しさに気付いた 時。空を見上げたり季節の移ろい を感じた時。家族であれ友人であ れ大切な人が居てくれること。当 たり前だと思っていることの中に その素晴らしさ、温かさを感じた 時、幸せですね。

 

最後にテディベアを作っている、 またプロとして活動している作家 さん達にメッセージを戴けますか

テディベアは、熱心なファンがお られ、大きなマーケットがありま す。また、テディベアのファンは、 子供さんから大人まで幅広いです ね。[テディベア]を色々な形で、 外へ発信していくといいですね。 違う分野のアーティストとコラボ するのもひとつのアイデアですね。

インタビュー掲載号「テディベアボイス VOL.112」は日本テディベア協会(下記URL)からお取り寄せできます。

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