Teddy Bear Loves Person

石井純一 x イノウエカンナ

各界で活躍する人々にイノウエカンナがインタビューする

 

 
 
石井純一 | Junichi Ishii
 
株式会社 カワダ 社長
 
http://www.diablock.co.jp/kawada/

「ち っ ち ゃ !」 の一言から始まる大冒険

子どものころ誰しも楽しんだブロック遊び。色とりどりのブロックに創造力を働かせ作ってはこわしまた作って…その繰り返し。いつの時代も愛される子どものおもちゃそんなブロックを小さく【ナノ化】することで老若男女問わず楽しめる【ホビー】となった【nan oblock】の生みの親でありダイヤブロックでも有名な株式会社カワダの4代目社長・石井純一氏にこれまでとこれからのお話を伺う。

【 nanoblock 】ナノブロックが 誕生したきっかけをお聞かせくだ さい。

1年前になると思いますが、1986年に試作を作っているんです。 その前年に頃安会長が札幌の営業所長をしていたとき弊社のダイヤブロックよりすこし小さいブロックをあるメーカーが開発したんですね。それを頃安会長が目にしてもっと小さいブロックを作れば売れるんじゃないかということで工場のほうに相談をして金型や商品の試作を作ったというのがもともとの始まりなんです。ただし、そのときはまだ子どもの人口がおおかった頃だったのでやっぱり我々の業界の商品というのは子どもを対象にしたものが圧倒的におおかったんです。大人が玩具で遊ぶという時代ではまだなかったんですね。最近では私どもの商品というのは老若男女ある程度の年齢の人も遊ぶような時代になってきましたが、当時はそうではなかったのでとりあえず試作は作ったものの商品としては発売されずある意味お蔵入りというか開発室の奥のほうに置かれたままになっていたんですね。その後、企画開発の部屋を隅々まで整理した時、その試作品たちが見つかり今の時代には合うんじゃないか!ということで、名誉会長に開発させてもらいたいと話をして、焦らずゆっくりやってみたらどうだ?と言ってもらい新たに商品開発が始まったという わけです。

 

当初から実際に商品化されるまで の時間って長いですね。

長いですね。30数年ぐらい。1986年に最初の試作が出来て実際に商品が発売されたのが2008年ですからその間ずっと眠っていたんですね。またそれも、当初私どもはホビーという感覚で、40代から50代の男性でプラモデル等で遊んだ経験のある人たちに遊んでもらえるということを考え、最初に発売したのはブロックがアソートになっているものと、戦艦大和や空母の赤城であるとかそういう商品を発売したんですがそれはそれほどウケなかったんです。開発のほうもいろいろ考えてやはり若い女性にウケるもののほうがいいんじゃないかということで、2009年春に小さいパックの商品をまずは動物で6種類ほど発売したんです。これが想像以上にウケまして、LoFtさんや東急ハンズさんに置いてもらってそこから火が付きました。その後、秋ぐらいに 東京タワーなどの建物シリーズを発売したんです。

商品化する建物を決める方法は?

開発のほうで、いろいろなブレストをしている中で人気のある建物とかをいろいろ確認をして作って ますね。

石井社長から「これはどうだろう?」と、提案をされることも?

こういうものを作ったらどうだ?と言ったことはありますけど、だいたいボツになりますね。もう忘れちゃったなぁ… なんだったろうなぁ…(笑)

今後、商品化したいと思っているモチーフはありますか?

まだまだありますけど、現行の動物であるとか情景であるとかそういったものは人気のあるものから作っていっていますから、だんだんと支持が少ないものになっていきますよね?そういった意味ですこし何かを加えるとか、下からライトを照らすものなどもありますけど、何かそういったプラスαのものを考えていくということをやらせています。一部去年ではロンドンの街を作りましたし、今年の予定ではニューヨークの街並みを作ったりとか。今までは単品でエッフェル塔など建築物を作ってきましたが、これからはその街自体を商品化していこうと思っていま す。

 

ナノブロックコンテストをされてると聞きました。受賞者の作品が 商品化されることも?

コンテストもやっています。大賞 を取った作品等いろいろあるんで すけど、そういうものはエキシビションであるとか東京おもちゃシ ョーなどで展示をしたりして皆さんに見ていただいています。

 

石井社長もブロックで何か作られたりしますか?

まったくやらないというわけではないんですけど、そんなには。そのぶんうちの家内がやってます。自宅は玄関から始まってリビングまでいろいろ飾ってありますよ。

石井社長は玩具メーカーに就職したいと思われていたんですか?

大学へ行ったもののあまり勉強も好きじゃなかったですし、何か目標を持ってこういう仕事をしたいということもあまり考えていなかったですね。もともと玩具が好きだったというわけでもなかったで す。

就職して玩具の魅力にひかれていったということですか?

それはありますね。私どもの会社の社員はほとんどが玩具が好きという入社動機の人間が多いです。私はどっちかというと入ってからのほうですね。

子どものころの夢は?

小・中学校と野球をやっていたのでプロ野球の選手になりたいって思っていましたね。

御社には軟式野球部があると聞きましたが、石井社長も参加されているんですか?

いやいや、一時期若いころにやってはいましたけどね。今はやっていません。観戦に行くくらいです。

社員の人たちが社長と一緒に盛り上がれることがあるって素敵なこ とですね。

そう意味では会社の行事として年に何回かありますね。新入社員歓 迎の焼肉パーティーとか。

 

すごい人数になるんじゃないです か… !

東京は東京、大阪は大阪、各地の事業所ごとにやりますから。それにはご家族にも参加していただい て。東京では250名ぐらい来ていただけますかね。それを毎年、 5月のゴールデンウイーク明けぐらいから始まって、東京から、大 阪・福岡・仙台・札幌とあるんですがなるべく時間が許す限り行きますね。

素晴らしいですね。

たまにどうしても日にちが重なっ てしまうことがありますけど、その時は頃安会長と分担してなるべく行くようにしています。

前回の[テディベア ラブズ パーソン]のゲスト、映画監督・脚本家の柏原寛司さんから「ブロックは子どもも大人も大好きな玩具で すので、これからも夢のある商品 を作っていってください」というメッセージを預かってまして、その延長でブロックも含め社長の中で新商品の構想などありましたら お聞かせくださいという質問をさ せていただこうと思っていたので すが…

どちらかというとナノブロックなどは大人目線のものなんですけど、ダイヤブロックなども引き続き企画開発していきますし、ダイヤブロックとナノブロックの中間でナノブロックプラスというものもあるんですよ。このブロックは1× 1×1の縦も横も高さも同じ大きさのものなんですね。今までのブロックはどちらかというと細長いですよね。ですから今までにない構造のブロックで、これは子ども用で、これにキティちゃんをつけたりポケモンをつけたりして発売をしています。

ぜひテディベア×ナノブロックも よろしくお願いします。

はい(笑)。

 

最後になりますが、テディベアを作っている、またプロとして活動している作家さんたちに石井社長からものづくりに関してのメッセージを戴けると嬉しいです。

私どもこういうビジネスをしている中で事業コンセプトを持っているんですけど、学び・遊び・楽しさ・癒しというこの4つを挙げているんですね。少子高齢化で我々の業界って厳しいんじゃないかと言われているんですけど、ただこの4つの切り口で商品開発であるとか商品を探してきたりするとそれは要は大人にも子供にもおじいちゃんにもおばあゃんにも対応できるものはいっぱいあると思ってビジネスを進めていっているんです。ある意味少子高齢化と言われるのは決してデメリットではなく我々にとっては逆にフォローの風ぐらいのことで考えているんです。そういった意味では、テディベアという商品というかアイテムは、確か1900年代にルーズベ ルトのお話しからきてると思うんですが、もともとベアというのは熊で、大きくてなんか襲われそうなものなんですけど、それを100年の歴史の中でいろんな方が工夫をしたりアイディアを出して、例えば小さい子どもにとっては一緒にいないと眠れない大切なもの であったりとか、あるいは大人になっても常にそばに置いておきたいものになっているということはそれはすごく素晴らしいことだと思います。またそれが時代と共に少しづつ表情が変わったりとか形が変わったりとか今の世の中に合わせた絵をおこしてもらったりすることによって、小さい子からお年寄りまで全方向性の人々に愛されるものになっていってもらいたいですね。必ず家の中のどこかにあるものだと思うんですよね、ぬいぐるみで在ったり絵で在ったりね。そういう意味ではそういう業界で活躍をされている方々はますます良いものを作っていただいて、私どもと同じように世の中を元気 に明るくしていただければと強く思います。

インタビュー掲載号「テディベアボイス VOL.110」は日本テディベア協会(下記URL)からお取り寄せできます。

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